リー・クアンユー氏死去、91歳 シンガポール建国の父
2015.03.23 Mon posted at 09:54 JST
(CNN) シンガポールの首相を30年以上にわたって務め、同国建国の父と呼ばれたリー・クアンユー元首相が23日未明に死去した。91歳だった。
首相府が声明を発表した。同国の首相は現在、リー氏の長男、シェンロン氏が務めている。
リー氏は重い肺炎で2月5日から入院し、6週間以上にわたって人工呼吸器をつけていた。
同氏は1923年生まれ。シンガポールが英連邦の自治州となった59年から首相を務め、65年にマレーシアから独立したシンガポール共和国の初代首相に就任。天然資源のない小国を清潔で安定した国際経済の中心地に育て上げ、「シンガポール建国の父」としてたたえられた。
90年に首相の座を退いたものの、その後もシェンロン氏が首相に就任する2011年まで閣内にとどまるなど、大きな影響力を維持した
2002年にはCNNとのインタビューで、政界に入るきっかけとなったのはシンガポールが日本軍に占領された時代の経験だと語り、「私はそこで権力の意味を悟った」と述べた。
08年のインタビューでは、自身がたどった道を「第三世界の条件下で、第一世界のオアシスを誕生させることを目指した」と振り返った。同氏が主導したシンガポール式の国家資本主義は、中国の経済改革のモデルとされた。
リー氏は一方で、言論統制や批判勢力への強硬姿勢が批判を呼ぶことも多かった。国際NGO「国境なき記者団」が発表した14年の「報道の自由度ランキング」で、シンガポールはコンゴ共和国やメキシコ、イラクに近い150位と判定されている。
オバマ米大統領は98年、米ホワイトハウスで会談したリー氏を「20~21世紀のアジアの伝説的な偉人の一人」「アジア経済に奇跡をもたらした人物」とたたえた。
リー氏はまた、米誌タイムが10年に発表した「世界で最も影響力のある100人」の1人にも選ばれていた。
シンガポールは今年建国50年を迎えますが、リー・クアンユー元首相がいなかったら今のシンガポールになっていなかったかもしれませんし、私もこんなに好きになっていなかったかもしれません。
ご冥福をお祈りいたします。
(時事ドットコムより)
長男のリー・シェンロン首相は23~29日を国の服喪期間にすると発表。遺体は25~28日、国民が哀悼の意をささげられるよう国会議事堂に安置される。国葬は29日午後2時(日本時間同3時)からシンガポール国立大学講堂で営まれる。
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