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May 27, 2007

ウズベキスタン(サマルカンド:ビビハニム・モスク②)

2006_0927_161928aa2006_0927_161732aa【ビビハニム・モスクの言い伝え】

ティムールのインド遠征の凱旋にこたえて、妃ビビハニムはその功績に勝るとも劣らないモスクを贈ることにしました。
当代の著名な建築家を集め、建設は進められました。
しかしティムールの凱旋前に完成させることは難しく、妃は工事を急がせました。

そんなある日、密かに妃に恋焦がれていた建築家がとうとう押さえきれず、妃にたった一度の接吻を求めました。
「これ以上働けません。どうか私の悩みを解きほぐしてください」と乞いました。
妃の心は大きく揺らぎました。
ティムールを愛しているとはいえ、当代随一の美男建築家からの求愛でした。

妃は幾つかの卵に色をつけて、色は違うがどれも同じ味だ。夫の後宮にいるどの女性でも捧げるからあきらめてほしいと説得しました。
しかし建築家はふたつのコップを持ってきて、どちらも同じ色をしているが、一方には冷水が、またもう一方には心を惑わす酒が入っているのだとやり返しました。

妃は折れ、頬は建築家のもとに。そしてそのキスの跡があざになってしまいました。
こうしてモスクは完成しました。
サマルカンドに戻ったティムールは、このモスクのできばえに驚き、寵妃ビビハニムに一刻も早くお礼を述べようとしました。

ところが妃に会ってみると、頬にはキスの跡があるではありませんか。
忌まわしい事実のあったことを知った彼の復讐は恐ろしいものでした。
建築家は死刑、妃は彼への贈り物のミナレットより投げ捨てられました。

別の言い伝えでは、建築家はこの世の仕業とは思えないほどの壮大なモスクを建てた神通力をもって、ペルシャの空へ飛んでいったといいます。
妃はティムールの命により黒いベールで覆わねばならなくなりました。
そしてその誘惑的な容貌は二度と人々の目に触れなくなりました。

(左:ミナレット、右:ミフラブ)

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